奥深い山々と清らかな水に囲まれた川根本町・上長尾地区。ここでお茶農家を営む「高畑園」は、ゆずやお茶といった地域の恵みを育んでいます。高畑園の四代目として、お茶づくりに真摯に向き合っているのが、高畑裕さん。
実はこの高畑さん、「ふじのくに川根本町ゆず協同組合」の組合長でもあります。
今回は、そんな高畑園と、そこから生まれた「ゆずTea」についてご紹介します。
川根本町の特別な環境が生み出すお茶とゆず

高畑園が位置するのは、標高300mにある川根本町の上長尾地区。朝晩の寒暖差が大きく、澄んだ空気と山の養分をたっぷり含んだ水に恵まれた土地です。この環境が、味わい深いお茶や香り高いゆずを育てる土壌となっています。
有機JAS取得に向けた取り組み
川根本町では1981年から、茶の閑散期に収穫できる作物としてゆずの栽培が始まりました。高畑園もその可能性に注目し、自園でのゆず栽培をスタート。高畑園は、静岡県認定エコファーマーを取得し、環境への負荷を減らしながら、安心・安全で美味しいお茶やゆずなどの農産物づくりに取り組んでいます。現在は、さらに有機JASの取得に向けて、努力を重ねています。
川根本町のお茶とゆずが出会った「ゆずTea」

「ゆずの香りをもっと身近に感じてほしい。」
そんな想いから生まれたのが、「ゆずTea」です。
高畑園で自家栽培したお茶とゆず果皮を絶妙なバランスでブレンドしたこのお茶は、まさに自然の香りをそのまま味わえる一杯。香料は一切使用せず、ゆずの澄んだ香りとお茶の深みが、飲んだ瞬間にふわっと広がります。
ティーバッグで手軽に淹れられ、贈り物としてもぴったり。川根本町の自然が育んだふたつの香りが、日常の中でそっと寄り添ってくれます。
地域の力で、未来へつなぐ。

高畑園ではこれからも、お茶とゆずという川根本町の恵みを大切に守りながら、地域の生産者とともに川根本町ゆずのブランドづくりに取り組んでいきます。
「未知の世界に飛び込もうとするとワクワクする。」
好奇心旺盛な高畑さんはアンテナを高く張って、これからも全力で新しいことに挑戦していきます。